興津川製紙

富士山の見えるのどかな住宅地。一歩踏み入れるとそこは、巨大な製紙工場だった。
いつ操業を停止したのかもわからない。機械たちは沈黙し、長い長い時を過ごしている。

どこを進めば良いやら、迷宮に潜り込んだみたい。奥の方はもしかして…
やはり…床が完全に崩壊していた。
天井から秤がぶらーん。この先に、地球釜と呼ばれるものを発見した‼



デカイ!紙幣と化学原料を混ぜて、パルプ紙に戻す高圧釜だ。お札の紙は頑丈なので、高い圧力をかけないと分解できず、それに耐えうるように球体となったのだ。
※漫画・アニメ「GANTZ」を想像した。

灰皿には当時の吸殻が残る。朽ちた屋根からは光が射し込み、幻想的な空間を作り出している。

敷地は広い。工場から工場へ移る時、緑が眩しい。
そう、ここは製紙工場。
ムンクの叫びみたいな機械がズラッと並ぶ。この上にローラーが設置されている。
綺麗な富士山麓の水あっての、製紙・パルプ工場だ。
機械って不思議。何かのキャラクターに見えてくる。あ…奥に何かあるぞ!



どーん!再び、地球釜。損紙5㌧と水9㌧を入れ毎分一回転させながら蒸気で蒸したという。時々横のギアをぐるぐる回し、突起から蒸気を逃がし中の圧力を一定に保った。
空気圧は自転車のタイヤと同じ位で、自転車の空気入れを使うと、この地球釜を満たすのに不眠不休で一週間かかるらしい…。

広い敷地の中には、古い車もあった。
こちらもフォルクスワーゲン。今走ったらお洒落だろうなぁ。
最後にもどーん!これは見つかりにくい場所にあったので快挙かな。Departureでは三個見つけたが、一体幾つあるのだろう。地球釜というネーミングがいい。何だか凄いものを探してる気がする。製紙工場には小宇宙が広がっていた…と言ったら大袈裟かな。


Departure

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